【初めてのふるさと納税】一人暮らしがAmazonふるさと納税で寄付してみた話

はじめに

 このブログではふだん、投資信託の積立や資産の推移について書いています。お金を増やすことも大事ですが、同時に「ムダな支出や税金を減らすこと」も、家計全体では同じくらい大切だと感じています。

 そのひとつとして、前からずっと気になっていたのがふるさと納税です。お得そうな制度なのはなんとなく知っていたものの、仕組みや手続きがよく分からず、「調べるのが大変そうだな」と思って後回しにしてきました。

 今年は「一度やり方を覚えれば、来年以降も同じ流れで続けられそう」と考え、思い切って実際にやってみました。この記事では、初めてふるさと納税をやってみた私が、

  • いくらまで寄付していいかの目安をどう決めたか
  • なぜ Amazon ふるさと納税を選んだのか
  • 12月ぎりぎり&一人暮らしで感じた注意点

を、体験ベースでまとめてみます。


ふるさと納税を一言でいうと

 ふるさと納税を一言でまとめると、

本来は税金としてそのまま出ていくお金の一部を、「自治体への寄付」に振り替えて、実質2,000円の自己負担で返礼品を受け取れる制度

というイメージです。

 寄付した金額のうち2,000円を超えた分は、翌年の所得税や住民税から差し引かれます。その代わりに、お米やお肉、日用品、地域の特産品などの返礼品が届きます。

 ここで勘違いしやすいのが、「税金が安くなる」というより、「払うはずだった税金の一部が、返礼品という形で戻ってくる制度」だという点です。税金そのものが劇的に減るわけではありませんが、どうせ払うお金の一部を「返礼品付き」に変えられる、と捉えておくと分かりやすいと思います。

 もうひとつ大事なのが上限額です。

  • 上限額の範囲までの寄付:実質2,000円の自己負担で収まる
  • 上限額を超えた寄付:税金からは控除されず、「ただの寄付」として扱われる

というルールなので、「今年はいくらまでふるさと納税をするか」をざっくりでも決めておく必要があります。


STEP1 上限額をざっくり決める

 最初にやったのは、「今年はいくらまでならふるさと納税をしても大丈夫か」という上限額の目安を決めることでした。

 私は、去年と今年で給料が大きく変わっていないため、

  • 昨年の源泉徴収票の支払金額
  • 今年1月〜11月までの給与明細の合計金額

をざっと確認し、「今年の年収はだいたいこのくらいになりそうだな」という感覚をつかみました。

 そのうえで、インターネット上のふるさと納税シミュレーションに年収や家族構成を入力し、控除上限額のおおよその目安をチェックしました。

 実際にいくつか試してみると分かりますが、サイトによって上限額の結果が少しずつ違います。

 そこで、上限ぎりぎりを攻めるのはやめました。具体的には、

  • シミュレーションで出てきた上限額はあくまで目安
  • 表示された金額の8〜9割程度を、自分の今年のふるさと納税枠として少なめに見積もる

という方針にしました。

 「上限を1円もムダにしたくない」というよりは、「多少余裕を残してもいいから、安心して寄付できる範囲にしておく」という考え方です。
 最終的にはシミュレーション結果の中で「これなら無理なく出せそう」と思える範囲におさめて寄付することにしました。初めての年は、これくらいのゆるさでちょうどいいかなという印象です。


STEP2 Amazonふるさと納税で返礼品を選んでみた

 上限額のおおよその枠が決まったら、その範囲の中でどの返礼品を選ぶかを考えました。今回、申し込みにはAmazonふるさと納税を使っています。

 ここ数年、ふるさと納税のポイント還元についてはルールが厳しくなり、以前のように「このサイトだけ明らかにお得」という差は感じにくくなってきている印象があります。最初は他のサイトも少しだけ比較しましたが、「数%のポイント差のために、使い方を一から覚えるほどの価値は今の自分にはないかな」と思い、最終的には普段から使い慣れている Amazon を選ぶことにしました。

 Amazonを選んだ主な理由は、次の3つです。

  • ふだんから通販はほぼAmazonを使っていて、画面や操作に慣れている
  • 返礼品ページにお届け予定日の目安が表示されるものが多い
  • 商品によっては日時指定ができるものもあり、一人暮らしでも受け取りやすい

 一人暮らしの場合、日中は家を空けていることが多く、「いつ届くか分からない荷物」はそれだけで負担になります。ふるさと納税の返礼品には「順次発送」「◯月以降発送予定」といった表記も多く、届くタイミングが読みにくいものもあります。

 その点、Amazonふるさと納税では、

  • 「お届け予定日:◯月◯日〜◯日」
  • 商品によっては、時間帯まで含めた日時指定

といった表示がありました。届く日の目処を立てやすいのは、一人暮らしにとって大きな安心材料でした。操作も、いつものAmazonの買い物とほとんど同じで、カテゴリや検索から返礼品を探し、詳細を確認してカートに入れ、そのまま決済するだけです。


寄付してみてわかった注意点

 返礼品については、細かいルールはあえて決めず、そのとき欲しいものや気になったものを中心に見ていきました。画面を眺めていると、

  • 日々の生活で役立つ日用品や、お米・お肉などの食料品
  • ちょっとしたご褒美になりそうなスイーツ
  • 電気ケトルや調理器具などの家電・キッチン用品
  • 旅行や宿泊で使えるクーポン、体験系の返礼品

など、「ふるさと納税って、こんなに選択肢があるんだ」と感じるくらい幅広いラインナップでした。

 一方で、実際に選んでみると、「やっぱり12月ぎりぎりに始めると工夫が必要だな」と思う場面もいくつかありました。

 まず、日時指定ができる返礼品は、まだそこまで多くないという点です。お届け予定日の目安が表示される返礼品は多いものの、「この日のこの時間帯」といった形で細かく日時指定までできる商品は、体感ではまだ少なめでした。

 さらに今回は12月の駆け込みだったことや自分が選んだ返礼品が食料品多めになりました。そのぶん、一度に届くと冷蔵庫をかなり圧迫しそうだったり、消費期限を気にしながら計画的に食べる必要がありそうだな、という点も少し気になりました。

 また、旬の果物などは、申し込み時期によってはすぐには届かないものも多いです。冬のタイミングでも申し込める果物の返礼品はありますが、「◯月頃発送」など出荷時期が決まっていて、実際に受け取るのはかなり先になるケースもあります。

 今年のふるさと納税を振り返ると、やっぱり「12月のかなり終盤になってからまとめて申し込んだこと」が一番の反省点だと感じています。寄付の申し込みから申請、返礼品の受け取りまでを、できれば同じ年内の流れの中で一気に終わらせたい気持ちが強く、まずは「お届け日がある程度はっきりしているもの」や「日時指定ができるもの」を条件に絞って探しました。そのうえで、自分が欲しいと感じた返礼品を選んでいった結果、食料品が中心のラインナップになりました。

 今年は「とにかく一度やってみる」という意味合いが強かったと思います。初めてとしてはそれでも十分だったのですが、振り返ってみると「もう少し早い時期から考えておけば、選択肢の幅を広げられただけでなく、10月までに申し込んでいればポイント還元も受けられたのにな」という、ちょっとしたもったいなさもあります。

来年以降は、同じく無理のない範囲を前提にしつつ、次のようなイメージで考えています。

  • 今年のように年末だけでなく、もう少し早い時期から返礼品の候補を考え始める
  • その季節ごとの旬の果物や、その時期ならではの返礼品も視野に入れてみる
  • 食料品だけでなく、日用品・家電・体験系なども候補に入れて、1年を通して届く楽しみを分散させる

 こうした工夫をしながら、申し込むタイミングと返礼品の内容のバランスをとって、ふるさと納税そのものを長く楽しめるようにしていきたいなと思っています。


おわりに

 ふるさと納税は、やる前は少しハードルが高く感じていましたが、今回のSTEP1(上限額をざっくり決める)とSTEP2(Amazonで返礼品を選んで寄付する)までの流れについては、一度経験してしまえばそこまで難しくはない、という印象でした。

 特に、ふだんから使い慣れているAmazonをそのまま使えたことで、「新しいサイトの使い方を覚えるストレス」が少なく、一人暮らしでも受け取りのイメージを持ちながら返礼品を選べたのは良かった点です。

 その一方で、12月ぎりぎりの駆け込み&食料品多めという状況だと、

  • 届くタイミング
  • 冷蔵庫のスペース
  • 消費期限

など、考えることも意外と多いと分かりました。

 さらに、ふるさと納税は「寄付して終わり」ではなく、このあとに税金の控除を受けるための手続きが必要です。本当は今年、オンラインのワンストップ特例制度を使って、スマホとマイナンバーカードだけで完結させたいと考えていました。ところが実際に準備を進めてみると、マイナンバーカードに登録されている住所が現在の住所と違っていたことで、住所変更の影響で署名用電子証明書が使えない状態になっていて、オンライン申請を断念しました。

 そのため、最終的には自治体から届く書類を使って、郵送でワンストップ特例申請を行う予定です

 手続きまわりの詳しい流れや、オンライン申請をあきらめて郵送に切り替えたときに感じたことなどは、別の記事(手続き編)であらためてまとめる予定です。この記事がまずは、「Amazonでふるさと納税を始めるときに、特に12月の駆け込みでどんな点に気をつけたほうがいいか」をイメージするきっかけになればうれしいです。

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